N.T

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AIは次の社会インフラに。

N.T

経歴

  • IT企業の設立・CEOを経て、現職
  • 官公庁、通信、自動車、スポーツ、アパレルなど多業界でDX推進に従事
  • プロンプトエンジニアリング、AIチューニング、 AI人材育成に精通

QUESTION

これまでのご経歴を教えてください。

IT業界に携わりかれこれ20年以上経ちます。インフラエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、現在はPM、PMO、コンサルタントとして、上流工程を中心にプロジェクト管理やお客様への提案業務などに注力しています。携わった業界は、銀行、保険、化学、自動車、アパレル、スポーツメーカーなど多岐にわたります。中には、世界的に著名なグローバル企業も含まれており、あらゆる業種・規模の課題に対応してきた自負があります。

私のAIとの関わりは少々特殊で、一般的なAIソリューションの導入や提案とは異なり、ChatGPTやGeminiといった大規模言語モデルのトレーニングそのものに携わっています。高度な専門性が求められる領域ではありますが、非常にやりがいがあり、継続的な学びと工夫を重ねながら取り組んでいます。

技術とビジネス、現場と経営をつなぐ役割を意識しながら、お客様と伴走するスタイルを大切にしています。
これまでのご経歴を教えてください。

QUESTION

現在どのようなAIプロジェクトに携わっていますか?やりがいなども教えてください。

現在は、ChatGPTやGeminiといった広く知られている生成AIのトレーニング業務に、定期的に携わっています。トレーニングの主な目的は、AIの応答内容が基準を満たしているかを評価し、必要に応じて修正を加えることにあります。

AIのレスポンスにはさまざまな基準が求められますが、

①人に害を成す危険な情報を含まないか
②提供される情報の正確性を担保できているか
③プロンプト(指示)に適切に従っているか

特にこの3点が重要で、機微なチューニングで結果に大きく影響するため、経験に基づく判断を要します。

このほかにも多種多様なトレーニング内容が存在しており、常に新たな知見や発見があることに、大きな魅力を感じています。
自らの手でAIの品質を高め、「使える」ものにしていくプロセスには、純粋な喜びがあります。また、まだ市場に出ていない機能を試す機会もあり、最先端に触れられる環境にやりがいと責任を感じています。

QUESTION

今後、AI業界はどのように発展していくと思われますか。

近年、「AIは万能」といった期待が先行する風潮が見られますが、現状のレスポンス精度や実現可能範囲を踏まえると、現時点では過大評価されていると感じています。直近、AIに対する認識が「万能な存在」ではなく、「あくまで支援ツール」であるという現実的な理解へと変化していく中で、汎用型AIよりも用途を絞った特化型AIの普及が進むと想定しています。その過程でAIに対する期待値も正常化していくだろうと考えています。

また、AIの出力品質を高めていく上では、学習および推論に用いられるデータの精度向上が不可欠です。今後は、そうした高精度なデータを提供するAIサービスの重要性が増していく可能性もあります。更には、「プロンプトエンジニアリング」という専門領域が確立されつつありAI利用に一定の敷居が残りますが、近い将来には曖昧な指示でも適切なプロンプトに変換する「プロンプト翻訳サービス」のような、人とAIをつなぐ技術が進展すると考えられ、今後のAI業界の発展に欠かせないキーテクノロジーになると考えています。
今後、AI業界はどのように発展していくと思われますか。

QUESTION

求職者の方へ向けてメッセージをいただけますか。

つい先頃までは「DX」という言葉が業界の中心にありましたが、現在はその熱量が「AI」へと移りつつあります。
IT業界は日進月歩で変化しており、技術やトレンドの移り変わりは非常に速いものがあり、正直流行り廃りもあります。しかし、AIは一過性のブームではなく、今後インターネットと同様に、新たな社会インフラとして定着していく可能性を秘めていると感じます。

AIが社会インフラとなるということは、私たちの暮らしや産業に長期的かつ深い影響を与える存在になるということです。そして現在は、まさにその基盤づくりのフェーズにあり、AIの成長に関与し社会への影響力を築いていくうえで、今は絶好のタイミングといえます。

もし、AIを活用して実現したいアイデアがある方には、チャレンジを歓迎し、失敗を前向きに評価される環境を選ぶことが重要です。そしてまさにPrime AIは、挑戦する意志を尊重し、実践を通じて共に未来を創っていく、そんな場所です。
求職者の方へ向けてメッセージをいただけますか。